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放送日時 2020-04-18

2020-4-18OA 令和元年度国内研修旅行「谷口建築と石川をめぐる旅」②、京都府建築士会総務委員会②

番組名:きょうと・人・まち・であいもん

投稿日時 2020-04-18 15:30

出演者情報

一般社団法人京都府建築士会
青年部会副部長 秋山哲平さん
青年部会幹事 澤田泰子さん
放送担当部会 江坂幸典さん
総務委員会委員長 長克彦さん

音声

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ただいま参上

令和元年度国内研修旅行「谷口建築と石川をめぐる旅」② 参加者座談会
京都府建築士会 青年部会研修担当会 副部長 秋山 哲平さん、幹事 澤田 泰子さん、
放送担当部会 江坂幸典さん

今回の1泊2日の研修旅行、まずは福井県の年縞博物館。三方五湖のひとつ水月湖の湖底の7万年間の堆積物(年縞)を展示してあります。内藤廣さんの設計で、シンプルで風景に溶け込んだ気持ちの良い建物でした。年縞の約一年分が0.7ミリ程の厚さなので、7万年で約45 mになり、それを横に並べて展示している横長の形状です。福井県産の木材を登り梁にした切妻の小屋組みの下に、展示室が45 m並んでいるのは壮観でした。学芸員の方には、年縞から過去の環境の変化や人々の暮らしの様子などが読み取れるといったお話を聞きました。

金沢に移動した午後は、今回の研修旅行のメインである、谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館を見学。こちらの建物がある土地は、元は谷口吉郎氏の住まいがあった土地で、その上に吉郎氏の息子である吉生氏が、金沢に貢献できるようにと設計・建設した建物です。まずエントランスから入ったところに開放的な吹抜けがあったりして、これぞ THE谷口建築 だなぁと思いながら見て回りました。所々に凄く細かい仕事がしてあるのを見てとれ、谷口さんの思いが詰まった建物という印象でした。(整い過ぎていて)館内のどこかに目地のズレているところはないかと、皆で探したりもしました。

2日目の午前中は自由行動。〈澤田〉朝早く出立して兼六園を回って、鈴木大拙館(谷口吉生氏の設計)を訪れました。ちょうど雨が降ってたのでどうかなと思いながらでしたが、鎖樋を落ちる雨垂れがとても綺麗でした。〈秋山〉21世紀美術館を横目で見ながら兼六園へ。その後で谷口吉郎氏の設計された石川県立伝統産業工芸館を見学しました。

金沢といえば金箔、午後は金箔貼り体験から。動物や灯籠、金沢駅の鼓門など、それぞれ好みのモチーフを選んでつくりました。

その後、磯崎新氏が設計した中谷宇吉郎雪の科学館へ。雪の結晶が六角形ということもあって、建物や展示に六角形が多用されていました。ここでは建築はもちろんのこと、過冷却水の実験や雪の結晶を作る装置(衝撃を与えるとキラキラ光って雪の結晶ができる)などの体験も興味深く楽しめました。そして旅の最後は、片山津温泉の共同浴場で疲れを癒やしました。

今回は叶わなかったのですが、研修地で活動されている建築士の方々との交流も研修旅行の魅力の一つです。士会のホームページや京都だよりをチェックして、ご興味があれば参加していただければ幸いです。

感想
今回の研修旅行も、充実した内容だったようですね。名建築をみるだけでなく、旅を楽しむ色んな工夫がこらされてます。参加者の皆さん、おつかれさまでした。(竹山 ナオユキ)