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放送日時 2018-04-21

2018-4-21OA 伏見城研究会 若林正博さん                建築士会活動報告 まちづくり委員会

番組名:きょうと・人・まち・であいもん

投稿日時 2018-04-21 15:30

出演者情報

伏見城研究会 若林 正博さん
まちづくり委員会 委員長 江坂幸典
         前委員長 篁 正康

音声

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今年は明治維新から150年の記念の年です。

現在の伏見は歴史的な建物も多く、酒処としてもたいへんにぎわっています。

しかし、鳥羽伏見の戦いや明治維新を経て大幅に人口が減少してしまったそうです。

その後どのように伏見が復興したのか、これまで知らなかった伏見の歴史についてお伺いしました。

 

 

建築士会活動報告 まちづくり委員会
出前授業 まちづくりの主人公を生み出す
まちづくり委員会 委員長 江坂幸典
         前委員長 篁 正康

【二例目】京都市立京都工学院高等学校は伏見工業高校と洛陽工業高校が統合された高校で、開校3年目を迎えます。
日吉ヶ丘高校と同じく家庭科の授業として、あるひとつの広場を再生するシミュレーションを地域へ提案しました。
実際に、京阪鳥羽街道駅の近くで区役所のまちづくり事業として、地域の方々が中心となり工学院高校のシビルクラブ(土木クラブ)の生徒たちも手伝いセルフビルドで整備を行っている高松橋南側広場があります。ワークショップ等を重ね、計画が進んでいるこの事業を生徒たちにも体験してもらいました。授業は2回行いまして、初回の12月12日は実際に現地を訪れ、周辺を歩き、土地だけではなく建物やまちの環境(どんな人が住んでいてどんな感じのまちなのか)を把握してもらいました。それから一か月後に2回目を行ったのですが、その間に「どんな人たちがどんな場として使うのがよいのか」を考えてくる宿題を出していました。2回目の授業の際には、地域の方に来ていただき、困っていることやまちのことについて聞かせてもらい自分たちが歩いて思ったこととは違う、生活者の思いを知りました。
発表の内容は、100分の1の図に木や車、人、ベンチなどこちらで用意した様々なパーツを生徒たちが思い思いに切り貼りし、書き込んで広場をつくるといったものです。この地域は高齢化が進んでおり、車に乗れない方が多く、近くにスーパーがないため買い物にも困っているということから、マルシェをつくろうとか、突飛な発想ですが温泉をつくろうとか、健康的に暮らせるように運動広場をつくり健康プログラムを導入しようといった様々な提案がなされました。
この広場の整備は、地域の方が動かれて行政が認知し取り組みに繋がっていることから、自分たちが何か課題を見つけ、その課題を解決しようとする主体者になれる、自分たちが考えたことが地域を変える可能性があるということを生徒たちにわかってほしいと思いで授業を実施しました。
まちづくりに欠かせないのは地域に住んでらっしゃる方のコミュニティーの力です。このような体験が将来暮らす地域の推進力になると信じこれからも取り組んでいきたいと思います。
感想
授業先の高校に合わせ全く違う内容、視点で行っておられることはさすがです。それこそ授業の幅を感じます。これからの社会を担う若者たちの発見、気づきをこれからも見守りたいですね。(小澤えみ)