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放送日時 2018-02-15

2018-2-15OA 新妻義輔さん(元朝日新聞大阪本社編集局長)

番組名:京都けんぽうラジオ

投稿日時 2018-02-15 07:09

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世間では、若者が保守化したとよく言われていますが、実は若者は「憲法9条」をよく知らないのです。私は、若者に「憲法9条は、二度と戦争をしない、武器は持たない、もめごとは話し合いで解決すると決めた世界の人々の願いを先取りしたものです」と説明しています。若者は知識欲があります。知れば変わります。
昨年7月に核兵器禁止条約が国連で採択されましたが、安倍政権はこれに反対しました。政府は「日本はアメリカの核抑止力に頼っている。条約に参加すれば核抑止力の正当性を失う」と主張しています。「核抑止力政策」とは、「いざという時には核兵器を使うぞという『脅し』であり、広島・長崎で起こった、非人道的な痛ましい災いを引き起こしても許されるという考え方」です。唯一の戦争被爆国にあるまじき政策です。
ノーベル平和賞を受賞した核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)のフィン事務局長は『核抑止』は神話であり、核兵器があることによって平和と安定はつくれない。核兵器の非合法化は世界の流れになる」と言っています。
今の憲法こそ「平和国家」という「理想の姿」を70年以上も前にどの国よりも先に掲げたのです。この理想を破壊する「安倍9条改憲」は許されません。憲法をこんなにないがしろにした政権はかつてありません。憲法を守れない首相に、憲法を語る資格はありません。