出演者情報
京都楽紙舘 店長 太田こよみさん
聞き手 内藤郁子
会員紹介
岡崎電工株式会社 ハウスサービス部
取締役部長 一志 学(いっし まなぶ)さん
和紙の文化を伝える 京都楽紙舘 店長 太田こよみ さん
楽紙舘は、和紙を取り扱っているお店で、和紙を使った製品、文具や小物も置いています。京都文化博物館1階のろうじ店舗にあり、昭和63年の開館当初からですので、もう28年になります。本社は上村紙株式会社で、もともと呉服のたとう紙や札紙を作っていた会社で総業104年になります。その会長が、和紙が大好きで、皆様に和紙をもっと知って貰いたい、和紙の魅力を伝えたいという思いでできたお店です。和紙自体を普段の生活に使って頂けるような、便せんやハガキ、カード、折り紙など楽しい品物を沢山置いています。会長は今年で98歳になられますが、とてもお元気でどんどん新しいアイデアを持っておられます。
手漉きで和紙を作っている産地は、北海道から沖縄まで全国に沢山あります。和紙の原料は、こうぞ、みつまた、がんぴというもので、その地で栽培されたものを使うので、それぞれ違った風合いのものになります。それに、和紙の制作には美しい水が必要ですので、たいて山間のところが多く、一番寒い時期が、一番よい紙が漉けると言われています。紙を漉いておられるところにお邪魔したこともありますが、大変な作業で、こういうことを知ると、和紙は貴重で有難いものだと思えます。個人の方が産地に行って求められるのは大変ですので、このお店でいろんな和紙を手に取って選んで頂けます。扱っている和紙の大きさは、たいてい60㎝×90㎝くらいありますので、いろんなものに使っていただけます。和紙は光も空気も通しますので、最近は照明器具やインテリアにも使われています。また、洋紙は原料の繊維が短く薬品を使って固めて、繊維自体を痛めてしまうので、100年くらいでボロボロになってしまいますが、和紙は繊維が長くて耐久性があり、変色もしにくく、1000年以上前の紙も残っています。
私は、京都らしい仕事がしたくてこのお店に勤めたのですが、和紙の世界は奥が深く日々勉強だと思っています。昨日まで東京で京都の老舗が集まる催しがあり、そちらでも和紙の素晴らしさをアピールしてきました。お店の行き帰りに三条通を歩きますが、昔からの立派な建物も残っていますし、また新しいお店もどんどん出来て、道幅も広すぎず、歩きやすくて大好きな通りです。
【感想】私も時々こちらで和紙を買って、普段持ち歩いている手帳のカバーに使っています。とても丈夫で擦り切れることもありません。行灯もLEDを使って手作り。素敵ですよ~ (内藤郁子)
会員紹介は、岡崎電工株式会社 ハウスサービス部
取締役部長 一志 学(いっし まなぶ)さん にご出演いただきました。
マンションの修繕工事に携わっておられる一志さんは、実は、800m走で日本選手権で優勝されたスポーツマンです。