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放送日時 2017-05-20

2017-5-20OA風呂敷がカッコいい!

番組名:きょうと・人・まち・であいもん

投稿日時 2017-05-20 15:30

出演者情報

風呂敷専門店 むす美 山田悦子さん
京都三条通り堺町東入ル・イノダコーヒ三条店西隣

聞き手 内藤郁子


 風呂敷の専門店です。祖父が創業した風呂敷メーカーである山田繊維株式会社が運営するショップとして、地元京都に2017年4月オープン。現在、弟が三代目を継いでいます。2005年に東京渋谷・神宮前に、日本ではじめての風呂敷専門店を開設しました。当時、風呂敷が使われることが少なくなっていくなかで、このままでは風呂敷文化が消えてしまうという危機感から、自らマーケットを知ることが不可欠ということで店を出しました。渋谷の最もイマドキな場所ですので、当初は、知名度もなく見向きもして貰えませんでしたが、徐々にエコや和文化が時流に注目され始め新しいユーザーも増えてきました。
 風呂敷は、とてもシンプルな道具ですが、先人の心と知恵が詰まっています。ただの四角い平面から立体を生み出します。用途も多様で、そこにさまざまなセンスが加わり、美しい形を作ることができます。柄も伝統的な文様はもちろん、現代のスタイルに合うモダンな柄や色使いまで幅広い品揃えです。浮世絵などの日本を代表する絵柄もあり、これらは海外のお客様から好評を頂いています。
 月に2回、お店では結び方の講習会を開催しています。難しいイメージをお持ちかもしれませんが、基本的には「真結び」と「一つ結び」という二つの結び方を覚えるだけで、バッグになったりお弁当包みになったりと、いろんな形を作れます。普段は小さくたたんで鞄の中に入れておいて、必要な時に出して活躍する頼もしい脇役です。プレゼントの時など、自分の気持ちを風呂敷包みで表現したり、季節や相手の方に合わせて風呂敷を選ぶのも楽しいです。
 この店舗は、奥に長いビルの1階にあります。私たちは「パレットウォール」と呼んでいますが、東側の壁に巾13mの棚什器を配しそこに200を超える風呂敷をかけて、たくさんの柄を絵のように見て楽しんで頂けるようなディスプレイにしています。風呂敷は伝統的なアイテムですが、使うのは現代の私たちです。今のライフスタイルやファッションに寄り添うものであることが一番大切だという思いで、シンプルかつモダンな印象の空間で提案をしています。
 そんな私たちの店舗のお向かいにあるのが、京町屋のチョコレート専門店。京都限定のチョコレート&スイーツを趣きのある和空間で味わう話題のスポットです。
 モダンな空間で「和のアイテム」を、和の空間で「洋の味」を・・・こういう対比をとても面白く感じています。三条通りは、店舗独自のセンスはもちろん、周囲との協調や対比を配慮した良いお店が多く、まち歩きが楽しい通りです。開店してまだ一か月ちょっとですが、和と洋の混在、新しいものと古いものとの融合、いろんなものが豊かにある通りだと、改めて京都の奥深さ、三条通りの魅力に感心しています。
http://www.ymds.co.jp/

(感想)
日本人の知恵の深さに感動するとともに、それをモダンにスマートに使う提案をされています。これからは、ちょっとバッグの中に風呂敷を忍ばせているのがカッコいいんじゃないかと思いました。(内藤郁子)

音声

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位置情報

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