出演者情報
まちづくり委員会 委員長 江坂幸典
前委員長 篁 正康
建築士会活動報告 まちづくり委員会
出前授業 まちづくりの主人公を生み出す
まちづくり委員会 委員長 江坂幸典
前委員長 篁 正康
建築士として建物をつくるだけでは、まちは良くならないとコミュニティーを重要視し、まちづくり委員会は発足しました。
京の三条まちづくり協議会や修徳学区などまちの方々とかかわりながらの活動や小学校、高校への出前授業を主として、一昨年20周年を迎えました。
今回は、高校で行った2例の出前授業の報告をいたします。
高校生に対しては、大人になるに際して自分がまちとどうかかわっていくかを気づいてもらうきっかけづくりをしています。大人になる一歩手前の大事な時期ととらえ学生と一緒に考え手伝っています。
【一例目】京都市立日吉ヶ丘高等学校は、昨年の4月より耐震改修やバリアフリー工事などのリニューアル工事が完成し、校舎がきれいになったことから今年の2月13日に実施しました。
内容は、「日吉ヶ丘高校校舎をさらに暮らしやすくするために」とテーマをもち校内を生徒たちとめぐって校舎のいいところや悪いところ、問題点を皆で考えるというものです。
一クラス40名の生徒を5班に分け、建築士と他の高校の家庭科の先生が各1名ずつ付き1班10名で行いました。
元々この学校は、傾斜地に建ち、全てレベルが違う4棟を渡り廊下で繋いでいます。
班ごとに車いすを体験してもらうと、小さな段差やスロープは介添えがないと大変だという事や、開き戸は一歩下が下がらないといけないのでむつかしいという事など生徒たちは気づき驚いていました。
社会にでていく手前でそのような経験をすることで、人の幅を広げまちに関しても助け合う心を育むものだと思います。
この出前授業では、事前アンケートによって問題提起をしてもらい、経験したのち事務局に提出しました。生徒たちが考えたことが少しずつ改善されるといいなと思っています。