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放送日時 2019-05-18

2019-5-18OA

番組名:きょうと・人・まち・であいもん

投稿日時 2019-05-18 15:30

出演者情報

〈前半〉ただいま参上のコーナー
H(エイチ)商店街前会長 井尻清行さん

〈後半〉建築士会会員紹介のコーナー

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〈前半〉ただいま参上のコーナー

H(エイチ)商店街前会長 井尻清行さん

-H商店街の活性化戦略

H商店街は、JR亀岡駅の南東に位置し、旧城下町に広がる広域点在型の商店街です。10年ほど前までは商店街主催の夏祭りなどを開催し

ていましたが、各商店は疲弊するばかり。なんとかして繰り返し店に来てもらえる仕組みをつくれないかと皆で議論していました。その頃、亀岡駅付近にサッカース

タジアムの建設が決定したことを契機に、商店街をもっとPRしていく方向へと舵を切りました。商店街で会議をして何か面白いものはないか検討したところ、王地山稲荷大明神(通称"まけきらい稲荷")があり、そこに勝運を求めて遠くから来る人がいるとのこと。サッカーは勝負事ですので、"まけきらい稲荷"をうまく活用して、町おこしができないかとはじめました。新聞や色々な媒体で発信を続けたことで、市民への認知がすすみ、商店街の中でも"稲荷"はどこかと聞かれる程になりました。更に、商店街で"まちゼミ"を導入する際は、自前の技術はどこにも負けないと各商店主がアピールすべく"まけきらいゼミ"と名付けて開催し、6回を数えました。

若年層にとって路面店は入りにくいものですが、"ゼミ"が店に入る機会になり、店主の人となりや雰囲気を知れば、次からは気軽に入ってもらえるでしょう。前回の"ゼミ"は、H商店街だけでなく亀岡市全域の事業所に拡大し、45講座に約250名の方々が参加されました。

平成29年に1年かけて『かめじん』という映画を商店街で撮影し、各地で上映会をしています。映画の中の商店街の面々は、本人が本人役で出演していて店舗も実在するものです。映像には、亀岡市の四季折々の行事や祭、花火大会などの様子が織り込まれています。そこに一つの物語がありますので、フィクションとノンフィクションを行ったり来たりすることになります。はじめは、近所の人しか出演していない映画を見る人がいるのか?と心配もしましたが、意外にも大変好評で、あの人見たことある、などと声をかけてもらったりしています。30年度の1年間の上映会は、京都府下を中心に大小合わせて22会場、約600名の方々に見ていただきました。海外の映画祭にも出品しています。

2020年は、亀岡にゆかりのある明智光秀を主人公にした大河ドラマが予定されていて、亀山城の旧城下町にあるH商店街もクローズアップされると期待しています。また、サッカースタジアムも2020年に完成するので、亀岡市民以外の多くの方々にも商店街に足を運んでもらえるようにと考えています。

H商店街 http://osumituki.com/hack/kyotokanko/59915.html