ゲスト:角倉塾
京都を流れる高瀬川が人工の川だということはよく知られていますが、この川がどうして作られたのかをご存知でしょうか?
今から400年ほど前、幕府が江戸に移り、当時の京都は衰退の危機に瀕していました。
そのとき、都の活性化に乗り出した人たちがいたのです。角倉了以(すみのくら りょうい)と、その息子素庵(そあん)――土倉(金融業)や朱印船貿易、各地の河川開削事業などで活躍する富豪であった彼らは、私財を投じて運河・高瀬川の開削を行います。
高瀬川は物流のみならず、文化の交流や雇用を生み出し、以後300年余りにわたって京都の発展に貢献しました。
こうした繁栄の背景には、利は皆と分かち合うものだという、角倉家に代々受け継がれてきた信念と、京に暮らす人々に対する細やかな配慮がありました。
今回は、そうした精神を現代に伝えるため活動を行う角倉塾の塾長・角倉吾郎さん(角倉宗家十七代当主)をお招きし、お話をうかがいます。
「すみのくら」HP:suminokura.net