略称・京退教は退職した教職員が集まって、今を語り、子どもの教育や平和のために行動する、言葉を変えればゆるやかな交流と学習の集まりといえます。現在15の支部があり、それぞれユニークな活動をされています。
いま京退教は、教育と憲法を守る取組に力を入れています。一昨年12月には三条河原町から円山公園までパレード、昨年5月には、現職と一緒にみやこめっせで1000人近い参加の集会、そして昨年12月4日には、憲法審査会で「憲法違反」と断罪された長谷部恭男先生を招いた講演会を教育文化センターホール一杯にした取組などです。退職後も「教え子を戦場に送らない!」の現役時代の誓いを捨てるわけに行かないからです。
私は、1991年の全教(全日本教職員組合)結成時から役員として東京に赴任していました。一番の思い出は、2006年の第一次安倍内閣が提案してきた教育基本法改悪案とのたたかいでした。「教育基本法改悪は憲法改悪の一里塚」のスローガンを掲げ全国的なたたかいになっていました。
安倍内閣のもとで明文改憲の恐れがありますが、私はいま希望ある過渡期にあると思っています。戦争法廃案をたたかったエンジンはまだ温かいと思っています。
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