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放送日時 2016-04-07

2016-4-8OA 「新しく生まれ変わる、新風館」

番組名:KYOTO space fountain

投稿日時 2016-04-08 13:15

出演者情報

パーソナリティ) ローバー都市建築事務所
                  野村正樹

「新しく生まれ変わる、新風館」

中京区三条烏丸にある複合商業施設「新風館」(旧・京都中央電話局)。

平成 13(2001)年のリニューアルオープン以来、ピーク時には年間 300万人もの来館 者が訪れる

人気のスポットとして、多くの人々により賑わいを創出してきた。れ んが造りの外観と烏丸通への連続

アーチが印象的な この建物は、逓信省の京都 中央電話局として、大正15(1926)年に建設された

モダニズム建築である。設計 は逓信建築の先駆者のひとり吉田 鉄郎。その歴史的価値の高さから、

昭和 58(1983)年に京都市登録有形文化財の第1号にも指定されている。

「きょうと 空間創生術149」でも ご紹介させていただいたように、施設内にある「パタゴニ ア京都」の

改装プロジェクトにも関わらせて頂いたということもあり、個人的に も大変思い入 れのある建造物である。

そんな新風館が先月27日、再開発のため、一旦閉館をすることとなった。

計画に よると、旧京都中央電話局の洋館はそのまま残しながら、新たに約 190室の ホテルを建築する

内容となっている。洋館の東側に7階建ての建物を増築し、増 築部だけでなく洋館の地下にも地下2階

を建設する計画で り、資料による と、地下2階部分は駐車場、地下1階と地上1階は店舗を集約し、2階

より上層は洋 館部分、増築部分ともホテルとして使用することと なっている。

またオープ ンスペースとして人気のあった、中庭エリアについても保存する方向で設計が進 められいる。

新しい再開発である「(仮称)新風館再開発計画」は、今年春に着工し、3年後 となる2019年中の完成が

目指されている。3年後に新しく誕生する こととなる、 「新・新風館」。より一層、人々に愛され親しまれる

施設として、生まれ変わっ てほしいと思っている。

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