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放送日時 2013-08-17

2013-8-17OA ただ今三条~日常茶飯

番組名:きょうと・人・まち・であいもん

投稿日時 2013-08-17 23:53

出演者情報

【ただ今三条】
ゲスト:日常茶飯 井上基弘さん 担当:内藤郁子

【会員紹介】
左官大島屋 代表 大島一晃さん
担当:中田哲

130817

◆ただ今三条~健康志向のごはんとカフェとお酒

日常茶飯+  井上基浩さん

お店は、三条高倉の南東角のコンビニの東隣のビルの3階にあります。毎日、日常に食べるご飯がおいしいことが一番と思って、南丹市で循環型栽培をされている農家さんから玄米を仕入れ、ウチの店で精米しています。お好みに合わせて、五分づきと白米を選んで頂けます。おかずも、カロリー計算をして低カロリーのヘルシーな献立にしています。今年の3月にここにオープンさせて貰いました。三条の皆さんや多くの方々に支えられて、おかげさまでたくさんのお客さんが来てくださっています。  以前は、文博の前のカフェデビッドにおりました。もう17年前ですから、京の三条まちづくり協議会の設立の頃からです。先日、内藤さんが作られた協議会の歩みの年表を見て、あらためていろんなことがあったなぁ~と懐かしく思いました。17年前は博物館といくつかの老舗があるくらいで、お店もあんまり無くて、人も歩いていませんでした。こんなに賑やかになったのは12~3年前からでしょうか?  後祭の三条お神輿祭りのときは、以前ソボロにいたアキラ君と、周りのお店の方々にご協力のお願いのお声掛けに回ったりしています。後祭りを来年復活させようというようですが、長い間合同で巡行するという形だったので、まだイメージが掴めません。が、三条では還幸祭でお神輿がお通りになることを一番のお祭りとして大事にしています。このお祭りの意味を、もっと皆さんに知って欲しいと思います。その上で、お店の方々はお商売にもつなげ、お住まいの方々は楽しんで貰えたらと思います。 協議会では後祭の勉強会を始めました。第1回は、山鉾連合会会長の吉田孝次郎さんのお話を伺いました。第2回は、祇園祭の歴史的なことを話して貰う計画です。お話を聴くと、知らなかったことが多く、楽しみ方も変わってきます。  協議会は今年度から会長始め役員を一新して、少し若いメンバーで新たなスタートをしています。私は、会計を担当させて頂いています。協議会についても、こんな話が聴けるんや、自分の意見も聞いて貰えるんや、という場があるということを、もっとみんなに知ってほしいと思います。  私のお店にも、協議会の受付カウンターのように来て頂いたらご案内も致しますし、いろんな方にもお繋ぎますので、お気軽にお立ち寄り頂けたらと思います。

https://www.facebook.com/nichijosahan

コメント・・・

本当に長い間、三条を支えてくれていて、若い人たちからも人望の厚い井上さんが、三条で自分のお店を持たれました。そこが、三条のまちづくりの拠点になればと密かに願っています。(内藤郁子)

◆建築士会会員紹介~左官の塗り壁にできるコト

左官大島屋 一級左官技能士 大島一晃さん

 

幼稚園児の将来の夢のページには、パイロットやケーキ屋さんなど子供らしい夢が並びましたが、どれだけの人が夢を叶えられたのでしょうか。「さかんやさんになる」と書いた私は、一つ目の夢を叶えました。  代々左官の家に生まれた私ですが、この仕事をせよと強制された事は一度もありません。天命だと思ってやっています。  京都には神社仏閣、そして多くの町家があります。町家は高齢化や維持管理の難しさから、空き家も目立つようになりました。一方でカフェ、レストランや、ショールームなど商空間としては人気があり、「左官の塗り壁でリフォームしたい」「造られた時のもとの姿に戻したい」等の依頼も増えつつあります。さらに近年、漆喰・珪藻土・土壁等の自然素材を使用した塗り壁が見直されています。  塗り壁(自然素材)の主な特長と機能は、 一つ目に「調湿効果」。お部屋の湿度を適度に調節し、カビ、ダニを抑える効果があります。二つ目は、「脱臭機能」。珪藻土など、多孔質素材による消臭効果があります。三つ目は「安全性」。防火性に優れており万一の火災にも延焼を防びます。四つ目は、「有害物質分解機能」。ホルムアルデヒト等のシックハウス症候群のもととなる有害物質を分解します。そして五つ目は「素材感」。天然の素材を主成分としビニールクロスのように継ぎ手がなく、連続的で自然な風合いの空間がつくれます。自然素材の塗り壁が、無垢の床や家具とよく馴染みます。  これらの長所の他に、以下のような短所や問題点もあります。まず、塗り壁は水で練り、乾燥させてから次の工程へ進むため、乾燥期間が必要です。また、長年にわたって使用できる耐久性があるのですが、新築時には割高感があります。そして、技能を習得するのに年数がかかるので、現状は深刻な後継者不足です。  しかし環境や健康が社会の大きなテーマとなっている今、「古くて新しい」塗壁が、人にも地球にもやさしい住まい作りに一役買うことができると信じています。京都のまちの家々には、まだまだ塗り壁が残っています。正確に言えば、かろうじて残っているといった状況です。きちんとした壁を将来の人々に残さなくてはいけない・・我々が受け取った時のように。この大きな目標を二つ目の夢にしてみようと思っています。

コメント・・・

図面を書くだけが設計士の仕事ではない。左官は高いから、時間が掛かるからと言って左官を排除するのではなく、予算配分や工期を上手くやりくりしてこそ本当の設計士と言えるのではないだろうか。(中田哲)

 

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