出演者情報
【ただ今三条】
ゲスト:三条室町西
欧風カレーハウス ガーネッシュ
吉野明彦さん
担当:内藤郁子
笑顔に接したくてカレー屋始めました
欧風カレーハウス ガーネッシュ 吉野明彦さん
昨年の年末12月22日に三条室町西で欧風カレーの店をオープンしました。欧風カレーというのは、インドのカレーがイギリスに伝わり、小麦粉とスパイスを練ってルーを作り煮込むスタイルのカレーです。これが海軍を通じて日本に入りましたので、日本人にはこちらの方がなじみが深いですね。
お店を始める前は、実は京都府の警察官でした。凶行事件や殺人事件を扱う捜査1課で、最後は検死官として、東日本大震災の際には宮城県に行き、たくさんのご遺体と会うことになりました。そのことが、私の気持に区切りをつける転機となりました。警察では悲しい出来事に接する仕事でしたが、ここらで残された人生は、笑顔に接することができる仕事をしたいと思い、一念発起して早期退職をしました。
もともと単身赴任が多かったので、料理を作るのは好きで、同僚に振る舞ったりしていました。そのとき「おいしい」と言って貰えるのがとても嬉しかったので、より多くの人から言って貰いたいという思いがあります。カレーの魅力は、何と言ってもスパイスの奥深さです。組み合わせは無限にあります。このなかで、自分の好みのカレー、また皆さんに受けるカレーを作るのに、つねに模索状態、勉強です。
警察をやめてお店を始める前に、あるところで接客の修行をしました。公務員はサービス業ではありますが、ほんとうの接客、最高の接客をする所はどこかというと、やはり「ディズニーランド」だろう、ということで、そのキャストの募集があったので、若い人たちと面接を受けました。有難いことに採用となり、ディズニーシーでショーのキャストとして、接客のいろはを教えてもらいました。あそこでは、大人も子供も、お客さんも働いている者もみんなが笑顔です。怒っている人なんて一人もいません。とても勉強になりました。
「ガーネッシュ」という店の名前は、ヒンズー教のガネーシャのからきていて、英語読みをしています。頭が象で体が人間というお姿で、知力や財力など何でも叶えてくれるという千手観音のような神様で、わたしもそれにあやかりたいと考えました。
気楽に来て頂いておしゃべりを楽しめるお店にしたいと思っています。私はずっと京都市の北区の住民なのですが、三条にきて祇園祭もとても楽しみにしています。