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放送日時 2015-11-21

2015-11-21OA ギャラリー人形 朋 森重朋春さん/  町にひっそりと残る「歴史的建造物の保存活用」を目指して  風月匠幹廣さん

番組名:きょうと・人・まち・であいもん

投稿日時 2015-11-21 15:30

出演者情報

[会員紹介]
風・住・研/風月住宅研究所   風月匠幹廣さん
 町にひっそりと残る
「歴史的建造物の保存活用」を目指して 
  京都市西京区で小さな設計事務所と工務店をしています。仕事の内容は住宅の改修が多いのですが、年に一棟ほどの新築工事や飲食店の全改装等もさせて頂いて居ります。右京区花園の工務店に18歳から弟子入りし、14年間勤めた後、33才で独立開業しました。現在は棟梁と弟子2人と共に日々勉強させて頂いて居ります。弟子は2人共、伏見工業高校通学時ににシステムキャリア科にて、高一の時は一週間、二、三年生の時には二ヵ月間、学校に行かずに直接協力企業に通い、生徒たちの就職に繋げるという制度から就職してくれました。私が修行させて貰った工務店では、親方が書いた図面を元に家を建てていたのですが、年々建築士の図面による仕事が増えてきて、「なぜ住宅の構造を知る大工の図面で家を建てないのか?」というような疑問を感じるようになり、職業訓練校に通い二級建築士を取得し、その後一級建築士もとりました。ちょうどその頃から、住宅は構造だけではなく、デザインや使い勝手、設備機器などが大変重要視され始めました。
私は16年ほど前から、NPO法人古材文化の会での様々な活動を通じて、昔の職人さんたちが丁寧に心のこもった仕事をされている建物に触れるにつけ、現在の住宅建築にも疑問を持つようになりました。21年前に起こった阪神淡路の震災を機に、兵庫県では全国に先駆け、ヘリテージマネージャーを養成する講座を始めました。古材文化の会でもこのような人材育成は急務と考え、伝統建築保存活用マネージャー養成講座を開講しております。その後京都市、京都市景観まちづくりセンターとの共催となり、名前も京都市文化財マネージャー育成講座に変更、来年の一月から八期が始まります。みなさんも町にひっそりと残る、「歴史的建造物の保存活用」を目指してぜひこの講座を受講ください。2011年には、全国ヘリテージマネージャーネットワーク協議会が発足し、古材文化の会・伝統建築保存活用マネージャー会(KOMO)も運営委員として参加しています。この度京都府建築士会でも、待望のヘリテージマネージャー委員会ができ、2017年12月8日に開催が決まった建築士会(京都大会)と全国ヘリテージマネージャーネットワーク協議会総会と全国大会を、KOMOと建築士会と協働して、成功させることを大変楽しみにしている所です。

風月さんの自己紹介といろいろなお話しを聞き、棟梁、お弟子さん、又お施主様との繋がりを垣間見て、一つずつ信頼関係を築いて居られる気がしました。
(桂 浩子)

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思い出の着物でお人形を
ギャラリー人形朋 森重朋春さん

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風・住・研/風月住宅研究所    風月匠幹廣さん
 町にひっそりと残る
「歴史的建造物の保存活用」を目指して

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