地域・まちづくり
出演者情報
三条通富小路SACRAビル3F
ヴィンテージビーズ＆ボタン idola
代表取締役 矢田佳子さん
聞き手：建築士会 内藤郁子
三条通から「ものづくり」の発信を
ヴィンテージビーズとボタンのお店idola
矢田佳子さん
三条通富小路北西角のSACRAビルの３階にあります。手芸材料を基本に扱っていて、ビーズ・ボタン・スパンコール・リボン・レースなどを置いています。お店を始めてもう22年になります。その頃にボタンの輸入をしていた友人から買ってくれるところを探してほしいと頼まれて、当時このビルの３階でシャツ屋さんしていた友人を訪ねて行ったんです。そしたらちょうどお昼休みで閉まっていて待ちンぼをしていたら、たまたま別のお店の方が声を掛けて下さいました。今、小さいスペースが空いているので、そこで自分でお店をしはったら？とお誘い下さいました。そこで大屋さんに繋いで頂いて伺うと、何とか払えそうな家賃でした。建物も素敵なレトロな雰囲気で、お部屋は５～６坪のスペースで、ここで小さいものを並べるお店のイメージがパ～ンと湧いたのです。
ヨーロッパ中心に、ヴィンテージものを買い付けています。ボタンはもともと西洋のものですし、ルネッサンス・バロックの時代からボタンやレースで美しさを競った歴史がありますので、古い時代の手作りのものは素晴らしいです。
この建物は、もとは大正の始めに建てられた銀行でした。その後、電通が入っていたり、呉服屋さんが使っていたり、いろんな人の手を廻っています。22年前がちょうどテナントビルに改装されて１０周年という記念の年だったと記憶しています。その頃の三条通りは、お店はイノダコーヒくらいしかなくて、歩く人も少なかったですね。今では外国のお客さんも多いですし、ネット環境が広まって、ネットで見て来られる方も多いです。このビルは３階といっても、天井が高くて上って貰うのも大変ですが、昔からの木の階段が素敵です。
このビルのなかの毛糸屋さんや造花屋さんとコラボして「手芸パーティー」というのを年に2～3回開催しています。踊り場にはコーヒーやケーキも出して貰い、手芸ワークショップをしてブローチなどを作ります。また５月に開催予定ですので、是非お越しください。
文化博物館での「手作り市」も年々大きくなって人を呼んでいますが、三条通りでものづくりの交流・発信をして、三条通りや京都のまちが活性化していけたらと思っています。
感想
小さくて可愛らしいものが一杯つまったお店です。よい材料が揃えば、一つしかないホンマもんを手作りすることができますね。そんな文化を三条から発信してくださっている矢田さんの清楚な雰囲気も素敵でした。 （内藤郁子）
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