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放送日時 2019-03-16

2019-3-16OA まちづくり活動/修徳学区、会員紹介/東郷拓真さん

番組名:きょうと・人・まち・であいもん

投稿日時 2019-03-16 15:30

出演者情報

●「まちづくり特集」コーナー/修徳学区住民  加登 遼さん 

●「会員紹介」コーナー/青年部会 東郷拓真さ

まちづくり特集『修徳学区を京都観光地域のモデルケースに』

修徳学区住民 加登遼さん
 
 

 今は京都大学の大学院生で、4月から関西の研究所に就職します。出身は宮島で有名な広島県廿日市市(はつかいちし)で、自由な校風の高校から、同じく自由な京都大学の建築学科に入学しました。大学に入った頃は、大きな建築を作りたいと漠然と思っていました。しかし、大学院進学後、様々な先生や学生との出会いの中で、これからの人口減少社会では、建築を作るだけではなく、まちづくりなどで地域に関わることの重要性を学び、共感しました。その中、学部生の頃からお世話になっていた先輩が取り組む、修徳学区での空き家に関する研究を手伝ったのが、修徳学区の方々との出会いです。

そして、博士課程の時から、修徳学区の住人になりました。きっかけは、修士課程での研究にあります。当時、僕は茨木市にある18haの工場跡地を事例に、産官学でスマートコミュニティに関して研究していました。テクノロジーを用いた次世代のまちづくりに関する研究だったのですが、僕は住民を抜きにして語られる研究に違和感を持ちました。そこで、長い歴史を持つ京都の中でも、先進的にまちづくりに取り組む修徳学区の方々に教わりたいという気持ちを強く持ち、移住しました。今では、まちづくり委員会、景観づくり協議会、さらに自主防災の観点から消防分団にも所属しており、修徳学区の方々に教わりながら、時には頼っていただきながら、楽しく住んでいます。

 まちづくり委員会では、急速に増加するゲストハウスが引き起こす人口減少が問題となっております。そこで様々な議論を行っているのですが、既に営業が始まっているゲストハウスとは、町内や学区と良好な関係を築く方策を検討しています。例えば、最近の旅行客は、単純な宿泊ではなく、「地域に住まう、生活を体験する」ことを求めています。そこで、そういう想いを持つ人々に修徳学区に来てもらい、一緒にまち歩きを行い、京都の人々が守って来た生活の知恵を伝えることを検討しております。その他、僕自身も協力したいと思い、修徳学区で5月からオープンする予定の一棟貸しゲストハウスの駆けつけ要員になります。僕が修徳学区の方々に徐々に受け入れて頂いているように、旅行客も受け入れられて欲しい。それを行う修徳学区が、京都観光地域のモデルケースになることを目指しています。

 これからは、まちづくりだけでなく、建築や都市計画にも精通した研究者を目指します。避けられない人口減少社会にあって、皆さんが幸せに暮らせる生活の実現を目指した研究を行いたいです。

 
 
 

会員紹介コーナー

青年部会 東郷拓真さん

昨年、一級建築士取得後の合格祝賀会の際に、建築士会に勧誘していただきました。少し気持ちがハイになっていたこともあり、気が付いたら入会していました。

青年部会では、フォーラム・セミナー担当会に所属しています。まだ入会して一年目ですので、京都の先輩方のお手伝いをしながら、いろいろと学んでいます。わたし自身、建築士として社会に広く発信していくという活動は、とても魅力的だなと思っています。

フォーラム・セミナー担当会には、大きなホールを貸し切って行う「建築家セミナー」という講演会事業があるのですが、もう少し規模の小さな「ミニセミナー(仮称)」をやってみようという話があって、入会して早速ですが、担当させていただいています。

  • 学生時代は研究室にこもっていました

学生時代は建築構造、耐震とか防災にあたるような分野を研究してきました。建築構造の面白さにのめり込んで、研究室で実験や解析を楽しんで取り組んでいたという記憶があります。大学院を修了後、東京にある金箱構造設計事務所に就職しました。一年目から安藤忠雄さんや青木淳さんといった建築家の構造設計を担当させていただいたりして、すごく刺激をもらっていました。

ただ実家が内装家具業を営んでいることもあり、後継として京都に戻ってきました。現在は父が経営する会社に所属しながら、建築士としての仕事も個人として請けている状況です。

 

  • 今までにない会社を作ってみたい

せっかく京都に戻ってきたので、京都を拠点として建築の総合的な技術集団の会社を作ってみたいなと思っています。構造をやったり、家具をやったり、デザインをやったりと、経歴としていろんなことをやってきているので、どうせならいろんなことをミックスした他にはない会社を作れたら面白いかなと思っています。

 

東郷さんとは青年部会の担当会が同じこともあり、企画中の新事業ではとても精力的に取り組んでいただいてとても感謝しています。また現在は、母校の京都工芸繊維大学大学院で博士号取得に向けて研究活動を続けられています。今後のご活躍に期待しています!(感想・松本 匠)

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