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放送日時 2016-04-16

2016-4-16OA 地図をツールに、まちづくり活動

番組名:きょうと・人・まち・であいもん

投稿日時 2016-04-16 15:30

出演者情報

前半”ただいま参上”/京都工芸繊維大学 佐々木建築・まちづくり研究室
  佐々木 厚司さん
  M2 莇 歩さん
  M1 辻本 悠紀さん

音声

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特集「地図」『地図をツールに、まちづくり活動』

佐々木建築・まちづくり研究室について

私の研究室で専らとしているのは建築で、デザインの前段階の計画です。阪神淡路大震災を経て、建築を地域やまちからの視点で見つめ直し再構築していく必要を感じ、それをテーマにしています。その頃にNPO法人を立ち上げ、まちをフィールドにして学生諸君にも研究教育のテーマを持ってもらい共に活動しています。

三条通百代絵図(さんじょうつうはくたいえず)

「三条通を考えよう会」の方々と活動する中で、烏丸通を挟んで東と西に別れる三条通りの関わりを深めるきっかけになればとマップを作りました。一般に東側が三条通としての知名度がありますが、西側にも魅力的で歴史のあるお店が多くあることを、このマップを通じて知ってもらいたいです。

表面には、三条通の創業100年以上のお店を58件掲載、裏面は通りの歴史などを載せています。テーマを絞ったマップは人の関心を引きやすく、実際に手に取ることができるのでお年を召した方にも気軽に使ってもらえる、ということで紙媒体としました。掲載したお店に置き、とても喜んでいただいています。もっと詳しい情報にまで範囲を広げたり、海外からの観光客向けに翻訳もという話も出ています。三条通のちょっと古そうなお店をのぞけば、この地図が置いてあるので、ぜひ手に取ってみてください。

 

松ヶ崎 安心安全マップ

大学の研究で住民の方々にアンケートを取った際、防災について不安や不明なことがある、という声がありました。そんな地域の方のニーズと、以前に研究室で作成した松ヶ崎の歴史マップをベースに、違う目的のものを地域の方にお配りしたいという私たちの希望、その二つが良いタイミングで重なり、「松ヶ崎 安心安全マップ」が出来上がりました。

AEDの使い方と設置場所、消防分団による消火器の設置場所、地域の避難所と集合場所の違い、避難経路、今年度より避難所となった京都工繊大の情報が掲載されています。

また、モデル町内会を一つピックアップ。全体のマップでは載せきれない情報や町内会特有の取り組みなどを掲載しました。

今回は全戸にマップを配布しましたが、ただ配布するというのが目的ではなく、松ヶ崎の防災・防犯の活動を住民の皆さんに知っていただくという広報の意味も大きいです。今年度も引き続き取り組んでいく中で、それぞれの町内会の活動へと広がっていけばと考えています。