出演者情報
京の三条まちづくり協議会会長
森本 浩行さん
聞き手 内藤 郁子
今年の6月11日の総会で、会長に就任しました。三条へは15年前の2001年に引っ越してきたのですが、協議会に関わったきっかけは、2006年当時、マンションの理事をしていて、協議会の総会があると聞いて出席をしました。そこでいきなり協議会を解散したらどうかという提案が出されました。しかし、私はまちを継続して将来を考えていくためには協議会の存在が大事だという意見を発言したと記憶しています。その後、臨時総会が開かれて存続ということに決まりました。その時に会長になられたのが有本さんで、有本さんからいろいろと声を掛けて頂いて協議会に関わることになりました。
最近協議会は大きく二つのことに取り組んでいます。一つは、2年前に祇園祭の後祭が復活しましたが、鉾の巡行ルートも昔に戻して三条を通りたいという話が山鉾連合会から出てきました。そういう関係もあって、以前から多くの方が望まれていた電線の地中化無電柱化ということを、大きく取り合げています。京都市さんと関西電力さんとも協議しながら進めているところです。
さらに、協議会では、新しい体制を作って進めています。まちづくりというのは、協議会の役員だけで進めても進まないし、逆に進めてはいけないのだと思います。やはり、三条にお住まいの方をはじめ、三条に様々な形で関わっておられる方など、皆さんの御意見を出し合いながら進めていくために、各ご町内から1名、各マンションからも1名の委員を選出して頂いて、「電線地中化無電柱化推進委員会」というのを作りました。
もう一つは、まちなかでどんどん建物が変わっています。人が寄ってくるということは、これまで先人の方の努力も有りますし、また今住んでおられる方のお気持ちとかもあると思います。そのうえで魅力があると感じて来られるのですから、そういう方々と一緒により良いまちを創っていこうと思います。そのために「地域景観づくり協議会」という制度に向けての活動もしています。
私たちは7つの町内会の単位で活動しています。まず町内会の組織をしっかりして貰って、協議会と共に「界わい景観整備地区」をきちんと守って、将来へつなげていきたいと思っています。他にはない独特の魅力を持っている三条通りは、皆さんにいいなと思って貰える通りであり続けたい。御池通りの「シンボルロード」に対して、三条通りは「シンボルストリート」でありたいと思っています。
感想
2年半空席だった会長の席に森本さんが就かれて、足踏みをしていた協議会が、着実に前に進み始めました。ますます魅力的な通りになると期待しています。(内藤郁子)