出演者情報
前半のコーナー”ただいま参上”
御室太鼓会
蓮華寺副住職 桑田英照さん
後半のコーナー”山とまちと木造建築”
中源(株) 中田治 さん
音声
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桑田英照さん
蓮華寺副住職 桑田英照さん
御室太鼓会ができた頃、小学校3年生くらいで参加しました。当時は、地域のお祭の太鼓という体で、演奏する曲も少なく、太鼓も数がなくて、練習には古タイヤを使っていたくらいでした。中学の文化祭では、今では太鼓会の代表曲になった「桜」を演奏した思い出があります。その後、次第に参加メンバーも増えて、太鼓会の規模は大きくなってきたのですが、自分が高校生になると、太鼓以外のいろいろな事への興味も増して、少し距離をおくようになりました。
20代の後半になって、太鼓会の代表の方と嵐電で偶然にお目にかかり、久しぶりに練習に参加して、子供たちと太鼓を叩いてみて、あらためてその楽しさを感じとりました。太鼓を演奏している時は、音と自分の体と気持ちとが和になります。それが自分だけでなく、みんなの気持ちが一緒になるので、たまらなく気持ちが良いです。 定期的な演奏の機会は幾つかあります。福王子神社の祭礼では、春分秋分、大晦日、夏越の祓い、秋の大祭の前夜祭です。近頃は方々からお声がけいただき、堀川桜祭りのオープニングや、京都マラソンではコースの沿道で演奏をしました。太鼓会は、子供たちの親御さん達が支えてくださり、会の役員としてや、演奏場所への送り迎えや太鼓を運ぶなどもしてくださっています。
子供たちは、何かの募集でメンバーに加わったのでなく、お祭の時に演奏をみたりして、自主的に参加しているようです。子供たちの太鼓を叩きたいという気持ちを大事にしながら、太鼓の良さをどうやって伝えるかを考えています。毎週の練習場所は、蓮華寺の不動堂です。お堂の中ですので、仏さまに一礼をして練習に加わったり、合間にふざけすぎないよう心掛けてもらいます。練習だけでなく、子供たちの成長の場にもなっているのではないでしょうか。何かに対して有り難いと感謝したり、人には礼儀をもって互いを敬うなどは、どんな宗教にとっても大事なことで、それを太鼓を通じて伝えることになればと思います。
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