出演者情報
ゲスト:知井の新幹線問題を考える有志の会
代表 長野 宇規 さん
聞き手:武田 ゆきこ・奥田 一美(環境市民ラジオチーム)
「知井の新幹線問題を考える有志の会」代表の長野さんに北陸新幹線問題について4回連続でお話を伺っています。
最終回では「自治」という視点から北陸新幹線問題について考えます。
自治意識というものは、どのようにして芽生えるものなのでしょうか?
30世帯程度の集落で暮らす長野さん。その暮らしに対して、都市部では面倒なことは全て行政がサービスとして提供してくれるため、自分たちで考えるということが少なくなっているかもしれません。
北陸新幹線問題に関するこれまでの長野さんたちの活動を通して、国の方針には自治体が逆らえないという、中央集権的な日本の現状も伺えます。
「自分たちの問題として考え、それぞれのレベルで最適な調整がなされてほしい。」
「地方分権というのは責任を持つということ。」
これまでの公共事業でも費用対効果が悪かったことに対して誰も責任を取っていないことを案外私たちは気にしていないかもしれません。
「責任がうやむやになることは中央集権の大きな特徴ではないか。」「よく考えるとこれは国民の負担を増やしている大罪がまかり通ってしまっている大問題。」と長野さんは指摘されます。
実は設けられている参加の機会について市民がよく知らないことを逆手に取り、粛々と進められる事業のひとつとしての北陸新幹線事業。
2022年夏には、環境影響評価準備書に対する意見が1カ月の期間内だけではありますが受け付けられ、公式資料に反映される予定だそうです。
パブコメ(パブリックコメント)のように、気軽に質問や意見、コメントを誰でも届けられる機会。この頃までにもっと理解を深め、自分ゴトとして、意見ができるようにみんなで学びながら、理想の将来を思い描いていけたら良いなぁと思います!
4週に渡る長野さんのお話が、皆さんそれぞれのより良い暮らしにつながっていきますように…!