今回は教員生活を終えられ、現在は趣味で始められた作品コレクションをこれまで40年間も続けてこられている渡邉恒夫さんにお話を伺いました。
これまでは、作家、ギャラリストの方々をお招きしてお話を置き聞いてきましたが、今回は、コレクターの方からのお話をお聞きしました。渡辺さんが単なるコレクターとしてではなく、まだ、大学在籍中であったり、卒後も制作活動を続けている若きアーチストの作品を買い求め、自ら、会場を借りて展覧会を企画公開、制作活動を見守り続ける活動をされているところに単なる好事家とは異なる新しいコレクター像を感じさせられました。教育畑で培われた「育てる」ことの大切さを知り抜いておられるからだろうと思いました。
現在、自身のコレクションと蒐集作家の最新作を同時時展示する『若き表現者(アーティスト)のためのコレクション展』を企画されています。アート好きからコレクター、芸術支援者としての渡邉さんのあたたかいまなざしと、新しいアートへの関わり方に、明るい光が見えてきたように感じさせられました。
ここから本文です。