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放送日時 2013-11-28

2013-11-28OA 第7回放送 「子どもを守る」うたう会“ポッポ”

番組名:京都けんぽうラジオ

投稿日時 2013-11-28 07:07

音声

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阿部須川web

あの日の授業 ―新しい憲法の話― 詩:笠木透 曲:安川誠

1
あの日の先生は 輝いてみえた

大きな声で教科書を 読んで下さった

ほとんど何も 分からなかったけれど

心に刻まれた あの日の授業

~語り~
「そこで、今度の憲法では日本の国が、けっして二度と戦争をしないようにと、二つのことをきめました。
その一つは、兵隊も軍艦も飛行機も、およそ戦争をするためのものは、いっさい持たないということです。
これからさき日本には、陸軍も海軍も空軍もないのです。これを戦力の放棄といいます。『放棄』とは『すててしまう』ということです。しかしみなさんは、決して心ぼそく思うことはありません。日本は正しいことを、ほかの国より先に行ったのです。世の中に、正しいことぐらい強いものはありません。」

2
あの日の先生は 熱つぽかった

これだけは決して 忘れてはいかんぞ

あわをふいて ほえたり叫んだり

心に刻まれた あの日の授業

~語り~
「もう一つは、よその国と争いごとがおこったとき、決して戦争によって、相手をまかして、自分のいいぶんをとおそうとしないということを決めたのです。おだやかに相談をして、決まりをつけようというのです。
なぜならば、いくさをしかけることは、結局自分の国をほろぼすようなはめになるからです。また、戦争とまでゆかずとも、国の力で相手をおどすようなことは、いっさいしないことに決めたのです。これを戦争の放棄というのです。
そうして、よその国となかよくして、世界中の国がよい友だちになってくれるようにすれば日本の国は、さかえてゆけるのです」

3
あの日の先生は 涙ぐんでいた

教え子を戦場へ 送ってしまった

自らをせめて おられたのだろう

今ごろ分かった あの日の授業

4
あの日の先生は 輝いてみえた

大きな声で教科書を 読んで下さった

ほとんど何も 分からなかったけれど

心に刻まれた あの日の授業