来年から学校で「道徳」が正規の教科になって、授業がはじまります。
今春、その教科書検定も終わりましたが、「パン屋を日本の伝統文化を重んじる立場から和菓子屋に変えなさい」との検定意見があったことなどがマスコミで取り上げられました。
「道徳」では善悪の判断、親切、家族愛、伝統文化の尊重など22の徳目を教えることとなっています。徳目の根拠が、子どもの権利条約や日本国憲法の精神ならばいいのですが、昔の「修身」に似た中身もあります。「道徳」が教科になりましたから、評価することになります。他の教科のように数値ではなく文章で書くことになっていますが、「こころ」の問題を評価することが果たしていいことなのかと思います。
この新しい教科書が、いま各所で展示されています。教科書の中には世界人権宣言や原爆の子の像を取り上げたものもあります。どの教科書を選ぶか、市民の声を聞いて選ぶことになっていますので、お父さんやお母さんが見に行って、意見を寄せていただくことが大切だと思っています。
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