私は、5歳のときに広島で被爆しました。母と10ヶ月の弟、おばとおばあさんの5人が一緒でした。原爆が落ちたときは、地面が持ち上がった感じで、その直後どの家も壊れ、熱波で火がつきあたり一面炎につつまれました。私は飛ばされタンスと窓枠の間にはさまれていましたが、母が助けてくれました。
当時、私が通っていた幼稚園は、原爆で破壊され24人の子どもと教師全員が死んでいました。私はその日たまたまさぼっていたので助かったのです。私が生きているのも奇跡だと思います。
いま、私たち被爆者は「核兵器廃絶ヒバクシャ国際署名」に取組んでいます。意外だと思われるかもしれませんが、被爆者自身が、日本被団協が、始めて作った署名用紙です。多くの方に署名していただきたいと願っています。
国連で核兵器禁止条約が採択されましたが、これに日本政府が参加せず、反対の態度です。絶対に許せません。この日本政府の姿勢を変えさせるためにも思い切り署名を広げたいと思っています。
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