私は、ドイツ現代政治が専門ですが、安倍首相がナチスのやり方に似ているといわれてきましたが、臨時国会を終えてさらにその思いを深くした。ウソ、ごまかし、居直るという政治は、戦後曲がりなりにも立憲主義・民主主義・平和主義でやってきたのが、崩れようとしている。虚偽の宣伝、メディアの統制、国会の翼賛化、少数意見に耳を貸さないなどナチスと共通している。首相が所信表明演説で改憲をよびかけたり、自衛隊という武力組織のエリートを前にしての改憲約束など、憲法をわかっていない。憲法が権力者を縛るものであることをわかっていない。
このような安倍政権のもとで、臨時国会で憲法発議をさせなかったのは、公明党の姿勢もあったが、野党が一致団結したこと、市民が国会前でたえず抗議を重ねてきたことなど市民と野党の共闘が、とりあえず阻んでいるといえる。
続いて、以下の諸点について話をされた。
・安倍首相は、「世論」を省みているか?
・安倍首相のもとで「軍国主義化」が急速に進んでいる。
・メディアも忖度(そんたく)してあまり「軍国主義化」に触れていない。
・安倍首相のもとで「平和」の言葉が悪用されいる。
・言葉のごまかしが多い。
・ナチスの幹部が「国民を戦争に引き込むには、敵をつくり、私たちの平和が脅かされていると宣伝すれば、国民は黙ってついてくる」と言っていたが、これを安倍政権は学んでいる。
・「力には力を」で人類はさんざんに失敗してきた。
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放送日時 2018-12-20