今日は新春でもあり、憲法についてお話をしたい。
まずその前に、安部首相ほど日本語をぐちゃぐちゃにした人はいなかった。例えば、「丁寧に説明する」とよく言うが、「真実を話す」とは決して言わない。また沖縄に関して、「県民の心に寄せて」とよく言うが、実際はまったく逆のことをしている。
憲法は「権力をしばる最高法規」なのだが、安部首相はそれがわかっていない。わかろうとしない。彼は「王政が権力をもっていた時代の主流の概念である」と国会で述べている。そもそも近代憲法の理念は、1776年のアメリカ独立宣言、1789年のフランス革命をへて確立した。国民主権・自然権としての基本的人権・権力の分立で構成されている。日本国憲法がすごいのは、これに憲法9条=平和主義をもちこんだことである。
上田先生は、この後、1946年2月1日に判明した当時の日本政府の新憲法案は、明治憲法とほとんど変わらないものであったこと。安部首相の言う「戦後レジームからの脱却」とは「日本国憲法、平和憲法からの脱却」であり、「日本国憲法をつぶす」ことにあると。
臨時国会で安部首相の9条2項に自衛隊を書き込むなど改憲4項目を発議させなかったが、まだ憲法が大きな危機にあることは事実である。日本国憲法は国民主権である。これを覆されようとしているのであり、「国民は立ち上がろう!」と訴えたい。
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放送日時 2019-01-03