私は、昨年7月1日の集団的自衛権容認の閣議決定のとき「これからまずいことになる」と思いました。そして安保法案が出てきて、学者や学生が声を上げ始めましたが、私はもっともっと多くの人たちが立ち上るため、ママであることを通して今までの平和運動とは違う広がりが期待できるのは思ってママの会を発足させました。
私たちは「誰の子どもも殺させない」の合言葉で全国のママとつながっています。この「誰の子どもも」に私は気に入ってます。歴史的にみて、どの戦争も「自衛のため」で始まって、「自衛のため」だと言って攻めて行ったのです。「誰の子どもも殺させない」を大切にしたいです。
私たちは、仕事や育児で忙しく、片手で操作できるスマホを使ってフェイスブックでやりとりをしています。今、一気にママたちの輪が広がっています。自分の子どもが戦争にとられるのは嫌だけでなく、自衛隊が海外へ出かけ現地の子どもに爆弾をふらせるなど絶対にあってはならないと思っています。
今、ママたちのメッセージが2万通近く集まっています。これを安倍首相に手渡したいと思い、10日に自民党本部にみんなで届けます。
ママたちは、いま自分の言葉で語り始めています。ある子どもが、戦争は「人が死ぬし、恐いからダメ」という言葉ほど説得力ある言葉はないと思います。
今、安保法案が強行採決されるかもしれないなどといわれていますが、もし強行したとしてボロが出るのは向こうの方です。そのようなかたちでしか通せなかったことを私たちは見据え、正々堂々と議論をして行きたい。私たちは決して負けていないと思います。
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放送日時 2015-09-10