地域・まちづくり
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コメンテーター）ローバー都市建築事務所
野村正樹
音声
MP3ファイルの再生／ダウンロード京都市中京区を東西に走る「夷川通り」。
京の東西の通り名を唄う「丸竹夷二押 御池～♪（まるたけえびすにおしおいけ～）」でもおなじみ。
鴨川西岸から堀川通りまで全長約2kmあり、平安京造営時から存在して いる。
平安京においては巾12ｍの「冷泉小路」にあたり、和歌で有名な公家の冷泉家は
この通り沿いに存在していたそうである。
昭和10年の大洪水までは、鴨川に橋があり夷川通から鴨川東岸へ歩いて渡れたそうであり、
左京区岡崎界隈にある「冷泉通」は夷川と名前が変わる前の古い時代の呼び名が現在も残っている。
このような歴史のある「夷川通」。特に、寺町～烏丸間は「家具の街」として広く知られ、
最盛期には約60店もの家具店・建具店・インテリア ショップ等が 軒を連ねていた。
中には創業140年の机専門店「櫻井唐木本店」や同じく創業140 年の古美術店「万市」、
創業70年の「井川建具店」等、明治初期よりの伝統ある老舗商店が今も多く存在している地域である。
そんな寺町～烏丸間にある「夷川通」は、一昨日の9月16日より、新しく生ま れ変わった。
地元の家具屋団体である「夷川会」や地域内にある、銅陀・富有・竹間の各学区の同意を得て、
幅員6ｍほどの夷川通は両側通行から、西行き の一方通行へと規制が変更されたのである。
ゆっくりと夷川通を 歩いてみる とまた違った魅力を発見することができるた秋の一日であった。
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