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放送日時 2017-11-17

17-11-17OA 「空が広がる 先斗町」

番組名:KYOTO space fountain

投稿日時 2017-11-17 13:15

出演者情報

パーソナリティ) ローバー都市建築事務所
             野村正樹

パートナー)  橋本沙抽里

京都の五花街のひとつでもある「先斗町」。南北500mあまりにわたる、この細長い通りは、お茶屋

や飲食店などの伝統的建造物が、今も多く建ち並び京都市においても「界わい景観整備地区」に

定されている。鴨川と木屋町通の間、三条通一筋下がるから四条通までつづく、先斗町通の歴

史は古く、この地に水茶屋が初めて設けられたのは正徳2年(1712)の頃といわれている。毎年、

先斗町歌舞練場で行われる「鴨川をどり」が初演されたのは明治5年(1872)年のこと。東京遷都後

の京都の繁栄を願って開かれた第1回京都博覧会の一部として公演されたのがその始まりである。

幅2m内外の狭小な道路でありながら、その美しい情緒ある風情は観光客にも人気が高く、連日多く

の人々でにぎわいを見せている。ふと空をみあげると、現在、多くの電線類が地上の電柱から張り巡

らされている。このような現状を改善するため、現在、京都市において平成31年度(2019年度)の完

成を目指して、「先斗町通無電柱化事業」が進められている。道幅が非常に狭く伝統的な建物が通り

の両側に立ち並んでいるため、従前は、実現は困難であると考えられてきた、先斗町通の無電柱化。

しかしながら地域住民や事業者の協力と「先斗町方式」とよばれる地中埋設物の小型化など新方式を

進めた結果、合計18本の電柱を無くし、電線類を地中化することが可能となったのである。
あわせて、現在のアスファルト舗装も上七軒等で採用されている、石畳風舗装へと生まれかわる予定。

これから新しくなる「先斗町」の空と町並み。その美しい独特の情緒ある風情がさらに美しくなる3年後

が楽しみである。

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