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放送日時 2016-05-21

2016-5-21OA 京都ハラールネットワーク協会

番組名:きょうと・人・まち・であいもん

投稿日時 2016-05-21 15:30

出演者情報

(一社)京都ハラールネットワーク協会 事務局 山本茂樹さん
聞き手 内藤郁子

音声

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IMG_5972c左:代表理事 野山博子さん
右:事務局 山本茂樹さん

(一社)京都ハラールネットワーク協会
事務局 山本茂樹さん

当協会は、三条柳馬場東の京都料理学校の中に事務局があります。最近は京都でもムスリムの観光客がすごく増えてきました。そういう方々にも、京都で和食や伝統工芸などに触れて頂けるような、おもてなしをしたいという主旨で、活動を始めました。
ムスリムとは、イスラム教徒のことで、数年後には世界で一番数が多くなると言われている宗教ですが、まだ日本では理解が進んでいません。イスラム教では、許されたことをハラール、許されないことをハラームといい、さまざまな厳しい戒律があります。たとえば、豚肉を食べてはいけない、アルコールはダメ、という事くらいは知られていますが、それ以外にも細かい制約があります。和食では、しょう油や味噌、みりんなどは必須の調味料ですが、そのなかにも保存のためにアルコールが添加されていることがあり、それらはハラームになります。最近はメーカーさんがアルコールを添加しないハラール認証をとった食品を開発されることも多くなりました。
私たちはまず、京都に来られたムスリムの方が食べられるお店の選択肢を広げるために、セミナーや料理教室を開催しています。知識をもって工夫をすれば、和食も同じようにおいしく作れます。また料理を通じての異文化理解にも繋がっています。
また、ハラールについての情報を簡単に解るように、ピクトグラムを制作しました。看板など多国語で書いてあってもなかなか解らないし、おにぎりなどの小さな商品の裏などには書ききれません。デザインされた絵なら、一目で解ります。豚肉なし。アルコール使ってません。ムスリムのスタッフがいます。お祈りのスペースがあります。など17種類を作って、普及を諮っています。
協会ではセミナーや料理教室を企画し開催しています。ご興味のある方は、是非どうぞお越しください。

(感想)
三条通にも外国の方が沢山来られています。さまざまな文化の理解が必要になってきました。不自由なくお食事をして頂けるだけでなく、それを和食を通じて進めるということを、三条から発信されています。素敵なことです。(内藤郁子)

ピクトグラム

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