横浜国立大学では「被爆者証言翻訳を通じて学ぶ核問題」という授業があります。ある日、被爆者を授業に招いて体験を聴きました。9人の受講生のうち、アメリカ人2人と、インドネシアで育った日本人、合わせて3人の留学生がそのときの感想を、口をそろえて、こう語りました。「被爆者の証言を、生まれて初めて聴いて、ショックでした」。
証言をしたのは、8歳の時に長崎で被爆した久保山栄典(よしのり)さん。お父さんの行方がわからず、おかあさんと4日間、炎の街や焼け野原を捜し歩きました。4日目にようやく見つけた遺体は真っ黒こげ。頭は3倍にも膨れ上がり、腸が肋骨の下から飛び出していました。野外で火葬しましたが、火源のまきが足りず、なかなか焼けずに困ったと言います。少年の胸はどんなに痛く、苦しかったことでしょうか。
「被爆者証言の世界化ネットワーク(NET-GTAS)が9月4日から月2回、制作してきた「NT-GTASと仲間たち」。今回、第8回で終了です。関心を持っていただいた方は、ぜひこのホームページの「リンク」欄から私たちのブログを見て、連絡をください。ご一緒に行動しませんか。