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20140212OA MUSIC NOW 「1月に亡くなったフォークシンガー ビートシ―ガ―特集」

投稿日時 2014-02-13 20:13

1402 Pete Seagerimages

FM79.7ミュージックナウ。2月12日は先日(1月27日)94歳で亡くなったピートシーガーの特集。
今回も、CDではなく、33回転LPを放送に使いました。

フォークの源流をたどると必ず行き着くミュージシャン。
1940年代からフォークシンガー、バンジョーを手に活躍、
天使のハンマー(If I had a Hammer)、ターンターンなどの名曲を生んだ。
しかし次第に公民権運動、環境保護、反戦などの運動に関わり、マッカーシズムの吹き荒れる1955年、
下院非米活動委員会に召還され、証言を拒否して、収監されるなど、音楽活動が中止に追いやられたこともある。

しかしそれを乗り越え運動の先頭に立ちながら、優れたフォークミュージックを作曲し続けた。
2009年のオバマ大統領就任式で演奏したのは、さぞ名誉なことだったろう。
ニューヨークの北、アップステートで自然と共に晩年を送った。妻は日系のトシ・シーガー。昨年死去。

音楽が及ぼす世界史的影響について、私は「花はどこへ行った」をテーマに大学の講義に取り上げたこともある。
 
取り上げた曲:
Where have All the Flowers Gone 花はどこへ行ったの(Brothers Four)
 ショーロホフ「静かなるドン」に出てくるコサックの民話が原詩。ベトナム戦のとき世界中で歌われた
 巧みなリフレインが人々の心を一つにした。一巡すると歌詞は元へ戻り繰り返される。
Both Side Now 青春の光と影:
 若者と、老人の断絶に橋を架ける曲。ジョニ・ミッチェルの曲に、ピートが4番の歌詞を付けた。
Last Night I had a Strangest Dream 
 平和の誓い:日本国憲法をうたにしたような内容
We Shall Overcome 
 勝利を我らに:公民権運動のテーマのように、マーチン・ルーサーキング牧師の行進の度に歌われた。
 「軍備放棄し、制服も武器も脱ぎ捨てて、戦争しない条約にサインした」という歌は憲法9条をたたえるような歌だ